寒中御見舞い申し上げる

 

猫の減量の記事 Saturday, 2005 / 01 / 01

猫がかいた記事 makebono

本年もまけぼの

昨年秋より我等は大層な虐待をされるようになって、一日に二回しか飯を喰うことができず日記どころではなくなっていた。主人は吾輩を体重計に乗せて「畜生は生かさず殺さず」などと鼻の穴を広げている。こう痩せ細っては、吾輩も何れ塵芥となって消えてしまうに違ない。

現在 8.6kg、吾輩の肉が肉である限り本年もよろしくである。


夏のダイエット大作戦

 

猫の減量の記事 Saturday, 2004 / 09 / 18

猫がかいた記事 makebono

こう暑くては猫といえどもやり切れない。皮を脱いで、肉を脱いで骨だけで涼みたいものだと英吉利のシドニー・スミスとか云う人が苦しがったと云う話があるが、たとい骨だけにならなくとも好いから、せめてこの白色の斑無の毛衣だけはちょっと洗い張りでもするか、もしくは当分の中質にでも入れたいような気がする。

――などと書くと思ったら大間違である。

この家の主人は朝から晩までは言わずもがな、明くる日の朝まで冷房機を最強にして稼働させるため、吾輩も兄者も寒さに震える夏を毎年過ごしている。おかげで今年もすっかり夏痩せしてしまった。

夏痩せまけぼの

現在 9.0kg、ダイエットクイーンコンテストへの出場も考えている。


WER

 

猫の減量の記事 Friday, 2004 / 06 / 18

猫がかいた記事 makebono

人間の世界では高い所へ上ると好い飯が喰えると聞いている。池袋東武では一階上ると一段階ねだんも上って、人間の数はすごく減るそうだ。吾輩も高い所へ上って見て、なるほど高い所にある兄者用の飯は脂が多くてうまいうまい、うふふとやっていたら捕獲されてしまった。

まけぼの捕獲

「粒単位まで管理しとんのに何やっとんじゃ、こんなああああ」と主人は激昂している。摂取熱量計算表の紙束で横っ面を張り倒してやるわと印刷をはじめて、印刷機も壊していた。

なんでも動物病院によっては療法食や処方食*135-1を肥満猫の減量用に出す所もあるらしいが、この家で懇意にしている佐藤先生は丼勘定なので、「めしへらせ たのむ」で了っている。それで主人は素人判断で喰うなと吾輩に云うのであるが、絶食が続いては脂肪肝とやらに罹るやも知れぬ。やっぱ残さず喰えと云う。そのうち佐藤先生より丼でない長村徹と云う先生による、吾輩には都合の悪るい意見を見付けて来た(ペットの快適生活情報サイト「P-WELL 通信」)。

 それから、避妊・去勢後、とくに食事管理に気を付けていただきたい。性ホルモンの分泌がなくなると、猫たちは、からだの代謝率が三割前後低下する。つまり、手術前と同じ食事内容だと、ただそれだけで三割前後、肥えてしまうことになる。そのうえ、避妊・去勢すると、”色気より食い気“で、食欲が高まる猫も少なくない。運動量も自然、低下して、さらに肥えやすくなる。

主人の甚だ疑わしい計算によると吾輩はもう死んでいるはずが、これで息を吹き返したぞと大威張りである。三割前後余分なら四割減らしで行こうと吾輩の一日あたりの必要熱量「WERWagahai Energy Requirement)」が定められてしまった。

WER = 0.6 × RER (kcal/day)
   = 0.6 × 70 × 9.2kg ^ 0.75 (kcal/day)
   = 0.6 × 369.8 (Kcal/day)
   = 221.9 (Kcal/day)

「あ、あれ?」 主人はちょっと狼狽の気味に見える。吾輩はまだ死んでいるそうである。

*135-1: プリスクリプション・ダイエットの「r/d 猫用」「w/d 猫用」(日本ヒルズコルゲート社)など。前者は約320kcal/100g、後者は約350kcal/100gと云う噂で、主人は後で問い合わせをやると云っている。問い合わせをやっても療法食や処方食の類は獣医師の佐藤先生の指導のもとに与えてくださいである。

後に主人は療法食とやらについて問い合わせをやっていた。「r/d 猫用」はだいたい300kcalで、「w/d 猫用」は323kcalだそうである。一貫あたりであろうか。


痩せゆく猫

 

猫の減量の記事 Friday, 2004 / 06 / 04

猫がかいた記事 makebono

甚だ疑わしい主人の計算によると、吾輩はもう死んでいるそうである。死んでいるので水分が蒸発して目方が減っているのではないかと云う。失敬な話だ。

ある日、吾輩は気が向いたので自分で尻を拭おうとしていた*119-1。すると主人が目を輝かせて吾輩を秤へ載せに来る。数字が変わっていると云う。数日の間これを繰り返して、漸く減量成功を確信するに至ったようである。「イキイキ猫ちゃん★ダイエットブログ」の開始から幾月余、一月に凡そ五十匁(200g)ずつ順調に痩せているように思われる。これも偏に吾輩の尽力の賜であろう。人間の目から見ると遅いように感じられるか知れないが、吾輩はこの体躯を維持せんがために血管等を移動させてあるし、もう若く無い事でもあるし、このくらいの調子で勘弁して頂きたい。九月の予防接種までにもう一斤(600g)ほど減量をと主人は云って来る。厭である。

主人は本日を以て計量記念日を制定すると宣言し、記念撮影を行うべく写真機を構えた。先日伸びていた所を公開したら散々な云われようであったので縮めと云う。痩せた記念であるから腹を引いて肉を隠せと云う。

まけぼの腹を引く

肉を隠すのは思ったよりむずかしい者である。吾輩は先天的肉を隠す能力がないのか知らん。

*119-1: 吾輩は太り過ぎで舌が届かない高貴な猫であるので下の世話は兄者や主人へ任せる事にしておる。

吾輩の肉は兄者へ少し分けてやった。


猫の脂肪肝の原因

 

猫の減量の記事 Thursday, 2004 / 06 / 03

猫がかいた記事 makebono

この家の猫飼育情報が大分新らしくなったぞと主人が威張っている。古本屋へ行って今まで持っていた本より新らしいの*117-1を六百五十(650)円で買って来たらしい。元のねだんは千二百(1200)円だから儲けたと云っている。儲けたのは古本屋であって主人では無いように思われる。

「画面に表示される情報は信用ならん。紙に印刷された情報で確認して置かねばおちおち家も空けられぬ」と云って主人は飛ばし読みをはじめた。「ねこのお医者さん」がかいた本で、なかなか評判が好いそうだ。

脂肪肝
[原因]
 肝臓の病気の一種である脂肪肝は、ねこに多く、肝臓の中に過度の脂肪が沈着してしまう病気です。そのため肝細胞の機能に障害が起き、胆汁の流れも阻害されます。
 脂肪肝が起こるのは、肥満、糖尿病、激しい細菌感染などが長期にわたって続いた場合と、肥満のねこが1日半以上絶食したときです。原因不明で起こる持発性のものもあります。

主人は飛ばし読みをして同じ所だけを何度も読んでいる。

肥満のねこが1日半以上絶食したときです。

「この1日半ってのは36時間か」と兄者に相談している。兄者の返事はニャーである。

主人は紙に印刷された情報を画面に表示される情報に変えている。信用ならん情報を蔓延らせているのは主人のような輩ではなかろうか。

肥満のねこが1日半以上絶食したときです。

「よっしゃ」と叫んで主人は鶏魚釣りへ出掛けて行った。肝心の本を読み了ったのはそれから大分経ってからのようである。

*117-1: 石田卓夫著, ねこのお医者さん, 講談社, 1994。

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